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食治と営養学
黄帝内経の記述で…
 2200年以上も昔の中国の医書『黄帝内経』中の「素問・上古天真論」には「昔の人は百才まで生き、しかも衰えることがなかった。今時の人がもっと若くして衰えてしまうのは何故だろうか。それは常に欲望を追い求め、不規則で消耗の激しい生活をし、飲食に節度というものがないからである」という記述があります。  
 これは日常生活、特に食生活を省みずに 健康や長寿の話をするのは意味がないという教えです。
漢方の営養学
  現代の栄養学は食品を分析し、その成分や熱量を明らかにするため、栄養のバランスや総カロリー量を重視します。一方、漢方では古来より「医食同源」「薬食同源」という言葉があるように、食物と薬物の境界線が明確ではありません。紀元前600年頃の書『周礼』には“食医”という医療制度の記述があります。『神農本草経』には、長く服用しても副作用がなく、元気を増し命を養う薬物を“上薬”と分類し、人参や甘草、クコ、ハトムギ、ゴマ、ハチミツ、ナツメ、やまいも、シナモン等を挙げています。これらの多くは食卓に出てくるものです。『千金要方』では“食治”(食事による治療)という考え方が登場し、食事療法で治らない場合にのみ薬物治療をすべきであると論じています。  こういった歴史的背景のもとに、漢方の営養学が存在します。漢方の営養学では、食品の分類は「四気」「五味」「帰経」という独特の概念により行なわれ、これらの組み合わせにより各食品ごとの効能が決定されます。 (「営養」…命を養うための食の営み)
四気
  “四気”(寒・涼・温・熱)は、食品が体を冷やすか温めるかを分類するもので、体を冷やし、消炎鎮静効果を持つものを“寒”、その程度の弱いものを“涼”と言います。寒・涼の食品は、夏の暑い時期、暑がりの人、炎症を持つ場合などに有効です。逆に体を温め、新陳代謝を亢進する効果を持つものを“熱”、その程度の弱いものを“温”と言います。温・熱の食品は冬の寒い時期、冷え性の人、新陳代謝の悪い場合などに有効です。また、これらの中間の性質で、体に寒熱の影響を及ぼさないものを“平”と表現します。  毎日食べる米は平の性質を持ち、誰もが食べられるようになっています。涼の性質を持つスイカは、喉の渇きを癒やし、夏の暑さをしのいでくれますが、過食は冷え症の人にとっては、カキやバナナと同様、下痢のもととなります。逆に、寒い時期にカゼをひいたときなどは、温の性質を持つショウガやネギ、シソが有効となります。
五味と帰経
  “五味”(酸・苦・甘・辛・鹹)と“帰経”(肝・心・脾・肺・腎)は、食品の味から効能と臓腑経絡への親和性を分類するもので、酸味のものはストレスを解消したり引き締める作用があり、主に肝胆に働き、苦味のものは炎症を抑える作用があり、主に心と小腸に働き、甘味のものは緊張を緩め疲れをとる作用があり、主に脾胃(胃腸)に働き、辛味のものは発散し血行をよくする作用があり、主に肺や大腸に働き、鹹(塩辛い)味のものは物を軟らかくする作用があり、主に腎と膀胱に働きます。
  酸味の梅は下痢や汗の出過ぎを防ぎます。
苦味のお茶(コーヒーなども)は胃熱を取るので食後に飲むとよいのですが、 胃腸を冷やしやすいので注意が必要です。お腹が冷えやすい子供はピーマ ンなど苦味のものが特に嫌いです。甘味の食品は米やイモ、乳製品など数多く、体の疲れを取ってくれます。 辛味のニンニク、ネギは体を温め、カゼを治します。鹹味の貝や海草はしこりや腫れに有効です。
食品の効能
   例えばやまいもは、四気が平、五味が甘、帰経が脾・肺・腎ですので、寒熱に影響を及ぼさずに滋養強壮効果があり、胃腸や肺、腎臓を強くして、疲労、下痢、咳嗽、頻尿、糖尿などの症状に有効だと考えます。漢方では山薬と言い、強壮薬として八味地黄丸などに配合されています。
調理の意味
  食品の四気五味は、調理によりある程度変化させることができます。 生食、冷やす、固めるなどの調理は食品の寒涼の性質を強め、加熱調理は一般に食品の温性、補性、潤性を強くすることができます。 したがって、冷え性や新陳代謝の悪い人は必ず加熱することが大切です。
  また酸味に甘味、辛味に酸味、苦味に辛味、鹹味に苦味、甘味に鹹味を組み合わせるとそれぞれの味と作用をマイルドにし、おいしく食べることができます。
食べものは活動力の源
 漢方では、人体が活動し新陳代謝を行なえるのは、体内を気・血・津液が常に巡ってるからだと考えます。特に“気”には新陳代謝の推進、防御免疫、血液や汗や体温のコントロールなどの重要な働きがあるため、生命の維持には不可欠です。人体を構成する気には“天空の気”(空気のこと;肺の力で体内に取り入れられ、気血津液を全身に巡らせる原動力となる)“後天の気”(飲食物から生じる活動力の源;脾で生成される)“先天の気”(生まれながらに持っている生命力;腎に存在し、常に後天の気すなわち飲食物により補給されている)の三種類があり、飲食物は呼吸とともにその重要な構成要素です。
気をつけるべきこと
 食品の内容に気を配っていても、食べ方が間違っていれば健康は守れません。飲食物を運化(消化・吸収・代謝)して、気を生成するのは脾(胃腸)ですので、常に胃腸をいたわり、負担をかけないことが基本です。
 具体的には以下の内容を心がけましょう。
●よく噛むこと・・・現代人の咀嚼回数は弥生時代の六分の一、戦前の半分と言われています。よく噛んで唾液を出すことにより、消化を助けるほか、粘膜を丈夫にし、殺菌し、歯周病や顎関節炎を予防し、過食を防ぎ、大脳の働きを活性化することができます。
●食事と水分摂取は別にする・・・胃液が薄まると消化能力が落ちて胃が弱るとともに、その後の胆汁や膵液分泌にも悪影響を及ぼしますので、食事の前後一時間は水分を摂りすぎないようにしましょう。
●偏らずバランスよく・・・健康人の場合はできるだけ多くの種類の食品を偏らず食べることです。一食で難しければ一日、三日、一週間のトータルでバランスをとりましょう。また食事を抜いたり、一度に食べ過ぎたりしないように気をつけましょう。
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